vol.21　乳房縮小術

乳房縮小術は単純なサイズダウンだけでなく，授乳完了後の乳房の弛緩や左右差の修正を目的としたケースが多く，また加齢に伴う下垂に対しての形成術としてのニーズも大きい．乳房の下垂に対してはスレッドリフトやディバイス治療などの代替療法が存在してはいるものの，手術による治療効果と比較して不確実なものも多く，また減量を伴う場合はやはり外科的切除が第一選択となる．これら治療法の選択においてネックとなるのは手術瘢痕であるが，乳輪縁を利用した術式を用いることで，ある程度目立たなくすることは可能である．今回はこの乳輪周囲切開による術式を中心に解説していく．