新刊
美容皮膚科に必要な外科的Option & Technique
第34回 シミの診断について考える
掲載誌
Bella Pelle
Vol.10 No.4 50-52,
2025
著者名
山下 理絵
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
皮膚科
/
美容皮膚科
媒体
Bella Pelle
前号のシミアップデートを編集し,また,2025年8月に開催された日本美容皮膚科学会のシンポジウムでシミ治療のプログラム「1.しみbasic」,「2.しみadvanced」を拝聴し,シミの診断について改めて再考してみた.
最も重要なのは「診断」であることは言うまでもない.そのなかでも,肝斑と後天性真皮メラノサイトーシス(acquired dermal melanocytosis;ADM)の鑑別を重視している医師は多い(表1).加齢に伴いさまざまな疾患が混在してくるので,2者の鑑別だけでなく混在している疾患や炎症の状態の診断を合わせて行うことも重要である.筆者は,学会報告の各演者の症例提示に対して,常に自分の診断や治療プランニングを見直すことにしている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。