本文へ移動
M-Review

THEME 心不全診療の進歩と心房細動 Special Articles

心房細動とARNI

購入する

販売サイト「MeReBo」へ


掲載誌
Cardio-Coagulation Vol.9 No.2 23-27, 2022
著者名
髙橋 尚彦
記事体裁
抄録 / 特集
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Cardio-Coagulation
Key Words
ネプリライシン阻害,ナトリウム利尿ペプチド,リバースリモデリング,心房細動アブレーション

心不全患者には心房細動が多く合併する。左室駆出率の低下した心不全(HFrEF)患者を対象にアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)とエナラプリルの効果を比較したPARADIGM-HF試験では,約37%の患者に心房細動が合併していた。一方,左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)患者を対象にARNIとバルサルタンの効果を比較したPARAGON-HF試験では,約32%の患者に心房細動が合併していた。ARNIは心不全患者の心臓突然死予防効果を有する。ARNIと心房細動についての興味は,心不全患者においてARNIの有効性(心血管死および心不全入院の減少)は心房細動合併例と非合併例で同様か,そして心不全患者においてARNIは新規心房細動発症を抑制するか,の2点であろう。結論からいうと,HFrEF患者におけるARNIの有効性は心房細動合併の有無に関わらず認められる。一方,心不全患者におけるARNIの新規心房細動発症抑制効果に関する十分なエビデンスはない。ARNIのリバースリモデリング効果は,低心機能患者の心房細動アブレーションの適応を拡げる可能性がある。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Cardio-Coagulation2022年6月号(Vol.9 No.2)

「非弁膜症性心房細動を中心とした循環器疾患と抗凝固療法」に焦点を当て、診療科の枠を超えた総合的な情報や注目すべき話題を幅広く提供する学術専門雑誌

購入する

販売サイト「MeReBo」へ