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M-Review

Cancer biology and new seeds

Mist1発現胃組織幹細胞と発がん

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掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療) Vol.14 No.4 65-69, 2017
著者名
有山寛
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
消化器内科 / 腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Key Words
Mist1 / 胃組織幹細胞 / 自然リンパ球 / E-カドヘリン / Wnt

胃組織幹細胞のマーカーとして胃体部ではTroy,前庭部ではLgr5やVillinが同定されている。胃底腺と幽門腺はそれぞれを構成する細胞が異なることから,胃組織幹細胞もそれぞれ異なる可能性が示唆されたが,胃体部および前庭部に共通するマーカーはSox2のほかに確認されていなかった。
われわれは転写因子であるMist1が胃体部および前庭部の胃組織幹細胞に共通に発現するマーカーであることを同定した。胃体部においてMist1発現胃組織幹細胞は自然リンパ球(ILC)および血管内皮細胞をニッチとして生涯にわたり維持されていた。Mist1発現胃組織幹細胞は印環細胞がんの起源となる細胞であり,同時にKRAS変異により腸型胃がんの起源となることも確認した。特にびまん型胃がんにおいては正常組織幹細胞と同様にILCおよび血管内皮細胞がその進展に重要な役割を果たしており,これらの細胞あるいはこれらの細胞からのシグナルは新たな治療標的になりうると考えられる。
「KEY WORDS」Mist1,胃組織幹細胞,自然リンパ球,E-カドヘリン,Wnt

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)2016年12月号(Vol.14 No.4)

◎ 期待される新しい治療法「がん分子標的治療」の最前線の取り組みを,臨床的な観点から紹介します。

◎ 分子標的治療に関わるトピックスをグローバルかつ多面的にとらえ,わかりやすく解説。

◎ 国内外の研究成果を臨床の現場にいち早く伝えることで,がん治療の発展に寄与します。

◎ がんの末期においても治療を決してあきらめない姿勢を伝えます。

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【Theme 新しい分子標的】