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【Theme 新しい分子標的】

各臓器がんの新しい分子標的 乳がん

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掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療) Vol.14 No.4 45-49, 2017
著者名
河知あすか / 田村 研治
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Key Words
ホルモン受容体陽性乳がん / トリプルネガティブ乳がん / PI3K/AKT/mTOR阻害薬 / 免疫療法 / PARP阻害薬

遺伝子解析技術の躍進に伴い,治療標的となる遺伝子変異の有無や薬剤抵抗性の機序などが明らかになってきた。これまで乳がん治療の中心となってきたホルモン療法,抗ヒト上皮成長因子受容体(HER)2療法,殺細胞性抗がん剤に加えて,新たな薬剤が加わる可能性が出てきた。
ホルモン受容体陽性乳がんでは,ホルモン療法に対する抵抗性の機序により,PI3K/AKT/mTOR阻害薬,サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬,ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬の開発が進んでいる。既存のホルモン療法に上乗せすることで,無増悪生存期間(PFS)の延長が示されている。
またトリプルネガティブ乳がん(TNBC)ではその他のサブタイプと比較して,免疫療法のバイオマーカーとなりうるprogrammed death-1 ligand(PD-L)1の発現率が高くリンパ球の浸潤を多く認めるサブセットがあり,免疫療法の開発が進んでいる。BRCA 変異陽性例では,PARP阻害薬の有効性が検証されている。
今後,治療選択肢が増えた際に,どういった集団を対象にどのラインで薬剤を使用していくかが問題となってくる。副作用のプロファイルの観点や,治療の目標などを考慮しながら治療を選択する必要がある。
「KEY WORDS」ホルモン受容体陽性乳がん,トリプルネガティブ乳がん,PI3K/AKT/mTOR阻害薬,免疫療法,PARP阻害薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)2016年12月号(Vol.14 No.4)

◎ 期待される新しい治療法「がん分子標的治療」の最前線の取り組みを,臨床的な観点から紹介します。

◎ 分子標的治療に関わるトピックスをグローバルかつ多面的にとらえ,わかりやすく解説。

◎ 国内外の研究成果を臨床の現場にいち早く伝えることで,がん治療の発展に寄与します。

◎ がんの末期においても治療を決してあきらめない姿勢を伝えます。

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