当院は，1966年，父である故・八木三郎が富山赤十字病院小児科の勤務を経て開院しました．当時，地域に小児科医院は少なかったため，県内全域から子どもが受診して非常に忙しかったと父から聞いています． 私自身は1982年に川崎医科大学を卒業し，2年間の初期研修中は小児科を中心に，耳鼻科，救急科などをローテートしました．実は私は医学部時代から救命救急へのあこがれがあり，進路について迷っていた時期がありました．しかし，研修中に小児科の先生が仰った「小児医療は常に救急」という言葉に心を打たれ，小児科医になる道を選んだ経緯があります． その後，岡山県内の病院などでの勤務を経験して，その間，NPN（非蛋白態窒素）強化人工乳の研究により学位を取得し，1993年に富山へ戻りました．