CAREER MAKING
専門医から若手ドクターへの提言
掲載誌
up-to-date 子どもの感染症
Vol.11 No.1 26-29,
2024
著者名
石和田 稔彦
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
感染症
/
小児疾患
診療科目
感染症内科
/
小児科
媒体
up-to-date 子どもの感染症
“Carrier Making”の原稿執筆を依頼された.自慢できる輝かしいキャリアをもたない私が提言できることはあるのかなと思ったが,流れに任せて感染症の仕事をしてきた自分の視点も,若手ドクターには参考になるかもしれないと考え,筆をとらせていただくことにした.
私は両祖父が開業医,父親が歯科医という環境で生まれ育ったので,医師になることにはあまり抵抗感はなかった.しかし,一生懸命勉強して医学部に入ったものの,どんな医者になるのか考えていなかったので困ってしまった(写真1).もともと格闘技を見るのが好きだったので,自分を鍛える意味でも武道をやってみようと考え,空手部に入部した.入部してしばらくたった頃,部活の先輩が微生物の特別講義に来られた竹田美文先生(現・野口英世記念館理事長)のバングラデシュの病院の話を聞いて興味をもち,先生に紹介してもらって夏休みに病院見学に行くことにしたとの話を耳にした.それまで,海外に行ったこともなかったので,なにか将来の参考になるかと思い,同行させていただくことにした.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。