【特集 体内時計とアンチエイジング】
体内時計の加齢変化
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- 掲載誌
- アンチ・エイジング医学 Vol.9 No.2 58-66, 2013
- 著者名
- 中村渉 / 中村孝博
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 精神疾患 / 神経疾患 / アンチエイジング
- 診療科目
- 神経内科 / 老年科 / 精神科
- 媒体
- アンチ・エイジング医学
「はじめに」 個人のライフスタイルに合わせて質の高い睡眠を十分に確保することは, 心身の健康を維持する上で大変重要なことである. しかしながら, 加齢に伴い, 活動期の覚醒度の低下と睡眠深度の低下, 睡眠持続時間の断片化などの睡眠障害が頻繁に報告される. この背景には, 体内時計の加齢変化を主要因とする概日リズム障害が疑われる. 齧歯類を用いた実験で, 体内時計中枢である視床下部・視交叉上核において, 加齢に伴い, 概日リズム出力に必須である神経ペプチドの発現リズム消失と発現量の低下1), また同神経核における糖代謝活性の低下が報告されている2). さらに, 睡眠覚醒リズムに表出する加齢変化は, 胎生動物由来の視交叉上核を移植することで改善するという3). 最近我々は, マウスの活動リズムと視交叉上核の神経活動出力を同時に長期間計測する実験系を開発し, 視交叉上核における神経出力リズムの振幅が加齢に伴って低下することを明らかにした4).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
