【特集 体内時計とアンチエイジング】
避けられない不規則生活とアンチエイジング
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.9 No.2 35-39,
2013
著者名
久保達彦
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
泌尿器
/
癌
/
アンチエイジング
診療科目
一般外科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
現代人を取り巻く生活環境は, 生活時間を不規則にする要因が満ちあふれている. ヒトが本来備える生体概日リズムに反する不規則生活に伴う代償は広く議論されているところであるが, 24時間営業のコンビニエンスストアの功罪についての議論に象徴されるように, 不規則生活は“人々の飽くなき豊かさの追求”の帰結として議論されることが多い. しかし, 現実的には, 個人の嗜好にかかわらず不規則生活を社会的に強いられている人々が多数存在している. その代表格が交代制勤務者である. 交代制勤務は, 日中に加えて本来は休息をとるべき夜間にも及ぶ長時間の連続操業を必要とする産業労働現場で広く導入されている. 厚生労働省が実施した労働者健康状況調査(2007年)によれば, わが国の労働者の17.9%, 実に6人に1人は深夜業を含む交代制勤務あるいは深夜業(午後10時から午前5時までの時間帯の業務)に従事している. わが国の就業者数6,291万人をもとに推計すれば, 実に1,126万人もの労働者がこのような業務に従事し, ヒトが生来もっている生体リズムとは相容れない不規則な生活を強いられていることとなる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

