アメリカエイジング研究の現場から 研究最前線レポート
第16回 ミトコンドリアと内因性DAMPs(損傷関連分子パターン)―炎症反応の新しい治療標的・バイオマーカーとしての可能性
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- 掲載誌
- アンチ・エイジング医学 Vol.9 No.2 86, 2013
- 著者名
- 金木正夫
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 代謝・内分泌 / 糖尿病 / 神経疾患 / 脳血管障害 / 癌 / アンチエイジング
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 神経内科 / 腫瘍内科 / 老年科
- 媒体
- アンチ・エイジング医学
炎症反応におけるミトコンドリアや内因性DAMPs(ダンプス;損傷関連分子パターン)の研究が米国でホットだ. DAMPsはdamage-associated molecular patternsの略で, 細菌やウイルス由来のDAMPs(別名pathogen-associated molecular patterns:PAMPs)と, 自分自身の体細胞由来の内因性DAMPsの2つに大別されるが, 特に内因性DAMPsが注目されている. 感染が存在しない状態でも, 内因性DAMPsが血中などで増加することにより, 感染症時と同様な全身性炎症反応を起こし得ることがわかってきた. たとえば, 重症外傷, 大きな手術や重症感染症などの急性炎症において, 内因性DAMPsの増加がみられるが, 動脈硬化や糖尿病, 発癌, 癌に伴う悪液質などの慢性炎症においても, 内因性DAMPsが重要な役割を果たしていると考えられてきている. アルツハイマー病やパーキンソン病などでも, 内因性DAMPsの関与を示唆する論文が報告されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
