炭酸ランタンへの期待
炭酸ランタンの体内動態
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.8 No.4 20-23, 2009
- 著者名
- 大門建夫
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 腎臓
- 診療科目
- 腎臓内科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「Summary」経口投与された炭酸ランタンは難溶性で, 一部が胃液で解離し, 食物糜粥中のリン酸イオンと不溶性のリン酸ランタンを形成し, 糞便と一緒に排泄される. しかし, ごく微量のランタン(La)は消化管から吸収され, 速やかに排泄されるものと長期に体内に留まるものとに分けられる. 前者は胆汁に排泄され, 尿にはほとんど捨てられないのが特徴である. 後者は全身の大食細胞系に貪食されたもので, Laは肝臓, 脾臓, 骨髄に多い. 骨基質にも入るが骨形成の異常はない. また, 脳には入らないが, 腎臓には貯留する. Laの毒性は低いが, 長期投与では警戒が必要である. 「I はじめに」ランタン(La)は希土類元素系列の最初の元素で, ランタノイドでは最も大きなイオン半径を持っており, 非常に反応性に富んでいる. LaはIT産業で半導体などの材料として使われ, 自動車産業でも電気自動車の水素吸着材として将来ますます使用量が増加されることが予想されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
