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腎生理の基礎知識

第11回 尿濃縮・希釈機構(3)浸透圧勾配形成に関与する分子群

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掲載誌
Nephrology Frontier Vol.8 No.4 49-53, 2009
著者名
関根孝司
記事体裁
連載 / 全文記事
疾患領域
腎臓
診療科目
一般内科 / 腎臓内科 / 老年科 / 小児科
媒体
Nephrology Frontier

「はじめに」これまでの2回の連載で, 尿濃縮および希釈にとって必須である腎髄質における浸透勾配形成機序について述べた. いまだに髄質内層における浸透圧勾配形成理論は未完成である. 一方, 腎における浸透勾配形成に関与する分子群は大半が同定されている. それらの分子群は腎生理学で予測されていた機能をほぼ忠実に発揮している. それぞれの分子のノックアウト動物, あるいはヒト病態における当該分子の変異解析により, それぞれの生理学的意義が証明されている. 腎髄質での浸透圧勾配は間質へのNaClおよび尿素の蓄積により形成されている(図1A)1). 一方, 髄質に存在するネフロンセグメント細胞は細胞内に浸透圧物質(ソルビトール, イノシトール, ベタイン, タウリンなど)を蓄積し, 細胞容積の変動を防止している(図1B)2). 腎乳頭先端を最大とした間質の浸透圧勾配形成は, Na, Cl, 尿素輸送が互いに影響を及ぼし合い, ネフロン分節ごとに発現が異なるこれらの輸送体の協調により巧妙に達成されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

全文記事
Nephrology Frontier2009年12月号(Vol.8 No4 )

腎臓そのものに原因を有する原発性腎疾患から他の疾患の一部分症としての続発性腎疾患まで多彩な疾患を取り扱い,国内外で活躍中の方々のご協力を得て,up date な情報をtimely にお伝えいたします。

『とっつきにくい分野』の1つとされる Nephrology を,前途豊かな若手の医師や研究者にわかりやすい解説で腎疾患の臨床と研究のおもしろさをお伝えいたします。

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