発生医学の原点に立ち返って~発生医学の黎明期からその将来を取り巻く環境まで~
学問領域としての「発生医学」の曙光期
―日本における発生工学の黎明と「発生医学」への展開―
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- 掲載誌
- 再生医療 Vol.8 No.4 10-16, 2009
- 著者名
- 山村研一
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 再生医療
- 診療科目
- 循環器内科 / 心臓血管外科 / 呼吸器内科 / 脳神経外科 / 整形外科 / 産婦人科 / 消化器内科 / 形成外科 / 腎臓内科 / 皮膚科 / 泌尿器科 / 神経内科 / 眼科 / 血液内科 / 耳鼻咽喉科 / 小児科 / 消化器外科
- 媒体
- 再生医療
「はじめに」再生医学は一般に認知された言葉であるが, 発生医学は聞きなれない言葉であると思われることが多い. これは, 熊本大学で作った言葉であり, 1990年代の遺伝医学から発生医学への組織改組に伴って生まれた言葉である. 発生工学をベースにしての改組でもあったので, 以下これらの黎明期を振り返ってみたい. 「発生工学の黎明」マウスの胚操作の歴史をたどれば, 1950年代にさかのぼることができる. その当時, 3つの基本技術が確立された. すなわち, 卵子・受精卵・初期胚の採取技術, 培養技術, 卵管や子宮への移植技術である. 培養はWhittenにより1), 移植技術はAnne McLarenら2)によって切り開かれた. そして, 1960年代に入ると, キメラマウスが誕生することになる. まずは1961年にTarkowskiら3)が, 最初の報告をなしたが, 必ずしも十分な論文ではなく, 1962年にMintzら4)が, 非常に確実な方法で, キメラマウスを作製することに成功した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
