第一線で働く医師たちからのオピニオン
地域医療で“一隅を照らす”生き方を
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.20 No.1 90-93, 2012
- 著者名
- 片山覚
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / アレルギー・免疫
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / アレルギー科 / 耳鼻咽喉科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
「丹波地域の医療と課題」柏原赤十字病院が立地する兵庫県丹波市は, 少子高齢化や医師不足といった地域医療共通の問題を抱えています. 一方で, 丹波特有の問題として, 柏原赤十字病院と県立柏原病院が非常に近い距離にあることが挙げられます. この2病院は1996年頃をピークに徐々に経営状態が下降し, 2004年の医師新臨床研修制度導入を契機に病院機能が大きく低下しました. 以前は他地域からも患者が流入してきたのに対し, 現在は入院患者の半数近くが他地域へ流れてしまっているのです. これは私の推論ですが, 1つの地域に2つの病院が近接してあったために財政的な設備投資が遅れ, 設備が新しくなった周辺地域の病院に患者が流れたのではないかと思います. 医師不足も深刻で, 2007年には県立柏原病院の小児科が閉鎖の危機を迎えました. 医師はコンビニ感覚の時間外受診に忙殺され, 優先すべき重症患者の治療に専念できず, やりがいをもてずに疲労していったのでしょう.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
