「Summary」呼吸困難は「呼吸時の不快な感覚」と定義され, 患者が息が苦しいと感じる主観的症状である. 呼吸不全はPaO2<60torrと客観的な指標で定められている. 急性呼吸不全では, 動脈血液ガス所見と呼吸困難・その他の低酸素血症関連症状は相関するが, 慢性呼吸不全では身体が順応して症状に乏しい場合が多い. 呼吸困難は, 化学的刺激, 機械的刺激, 脳の要求と呼吸器応答の乖離など, さまざまな要因が関与して自覚されている. 急速に生じた呼吸困難は重篤なことが多く, 迅速に病態を把握し, 呼吸困難を起こした原疾患を鑑別して, 緊急度に応じた対応をする必要がある. 酸素療法や補助換気を行いつつ, 確定診断がつき次第, 疾患に特異的治療を行っていく.
「はじめに」救急センターで遭遇する呼吸困難を主訴とする疾患はさまざまで, その対応は原疾患を鑑別に挙げながら行っていく必要がある. 救急センターでは, 肺炎, 気管支喘息, 慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪, 気胸, 心不全, 肺動脈血栓塞栓症, 悪性腫瘍末期の呼吸不全や気道内異物, 過換気症候群などの患者に遭遇することが多いが, ここでは本特集の趣旨を考慮し, 急性の呼吸困難に関する概論を述べる.
「Key words」呼吸困難, 呼吸不全, 病態, NPPV, 酸素療法
「はじめに」救急センターで遭遇する呼吸困難を主訴とする疾患はさまざまで, その対応は原疾患を鑑別に挙げながら行っていく必要がある. 救急センターでは, 肺炎, 気管支喘息, 慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪, 気胸, 心不全, 肺動脈血栓塞栓症, 悪性腫瘍末期の呼吸不全や気道内異物, 過換気症候群などの患者に遭遇することが多いが, ここでは本特集の趣旨を考慮し, 急性の呼吸困難に関する概論を述べる.
「Key words」呼吸困難, 呼吸不全, 病態, NPPV, 酸素療法

