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四半世紀を経たわが国の在宅酸素療法―課題と提言―
終末期医療としての在宅酸素療法
Long term oxgen therapy used in terminal care of respiratory diseases
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.19 No.3 75-79, 2011
- 著者名
- 蝶名林直彦 / 須田理香
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 呼吸器
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / 老年科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
Summary
わが国における在宅酸素療法(HOT)の対象疾患として,肺癌や間質性肺炎など予後の必ずしもよくない疾患がある。在宅での生活が可能で,かつQOLの向上につながるということからHOTが行われているが,全体として生命予後を延長するという結果には至らないとされる。
2010年度の呼吸器学会のアンケート調査では肺癌に対するHOTは全体の約6%であるが,間質性肺炎は18%と,最近5年間では増加傾向にある。肺癌に対するHOTは,わが国では保険適用基準どおりでない症例もあるが,呼吸不全状態にある例では,多くは息切れの改善につながっている。また間質性肺炎では,多くは特発性間質性肺炎(IIP)が含まれるが,ステロイド薬や免疫抑制薬などがすでに無効となった時点であり,画像上蜂窩肺の状態を呈している時期である。肺癌と同様にHOTによる生命予後は期待できないが,特に労作時の酸素吸入について,息切れの改善が有意とする文献が多い。
本稿ではこれらの治療について,他の適応疾患と比較しつつ,HOTの適応病態,開始時期,方法や効果について概説し,さらにHOTとともに行われるべき併用療法について述べる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
