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四半世紀を経たわが国の在宅酸素療法―課題と提言―
Pro and Con 息切れに対する在宅酸素療法の効果―息切れを改善しない立場から―
Effects of home oxygen therapy on shortness of breath - ineffective cases
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.19 No.3 54-60, 2011
- 著者名
- 岡田泰昌 / 福士勇人
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 呼吸器
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 呼吸器内科 / リハビリテーション科 / 老年科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
Summary
在宅酸素療法(HOT)を受けている患者では,酸素吸入により息切れが改善する例と,改善しない例とがある。本稿では,低酸素時の換気応答機構およびヒトが息切れを感知する神経機構を解説したうえで,息切れに対するHOTの効果,特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の息切れ,および終末期癌患者の呼吸困難感が酸素吸入によって改善しない場合について,従来の報告をもとに考察を行う。労作時の息切れを訴えるCOPD患者でも,特に労作に伴い低酸素血症・酸素飽和度低下を認めない場合は,酸素吸入による息切れ改善効果は小さいか,効果があってもプラセボ効果である場合が多い。終末期癌患者で呼吸困難感が強い場合も,特に低酸素血症がない場合,酸素吸入による息切れ改善効果は,小さいか効果があってもプラセボ効果である場合が多い。息切れは多くの要因が複雑に関与して出現する症状であり,個々の患者の息切れが酸素吸入で改善するかどうかは,低酸素血症の有無から単純に予測することはできない。しかし,低酸素血症が強い場合には,息切れの有無にかかわらず生命維持のために酸素吸入は必要である。低酸素血症を有しない症例では,酸素吸入による息切れの改善はプラセボ効果による場合が多いことは念頭に置いておかねばならない。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
