Summary  在宅酸素療法(HOT)はわが国において急速に普及した在宅医療の1つである。HOTは健康保険のもとに一定の導入基準により実施されている。HOTのエビデンスのなかで最も確立しているのはCOPDの生存率の延長である。現行の導入基準はこのエビデンスに基づいて作成されているが,他方,この基準を用いてさまざまな疾患に適応されている実態がある。しかしながらHOTの効果,目的,期待される効果が大きく異なる疾患に対して,同一の基準を適応することの問題点が指摘されている。今後,HOTをより有効な治療法とするためには,個々の疾患の病態を反映した多面的なHOTの導入基準の作成が望まれる。