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日本心臓病学会学術集会

セロトニンと虚血性心疾患

(第54回日本心臓病学会学術集会ランチョンセミナー記録集)

下川宏明

Angiology Frontier Vol.6 No.1, 80-86, 2007

座長:独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター院長 中村一彦
セロトニンの生合成と代謝 セロトニン(5-hydroxytryptamine;5-HT)は, 必須アミノ酸のトリプトファンから2段階の反応を経て生成される生体内活性モノアミンである. 主に腸管のエンテロクロマフィン細胞で産生され全身循環に入った5-HTは血小板に貯留されるが, 血小板自体に5-HT合成能はない. 5-HTは, モノアミンオキシダーゼ(monoamine oxidase;MAO)により代謝され, 主に5-ヒドロキシインドール酢酸(5-hydroxyindoleacetic acid;5-HIAA)となって尿中に排泄される. 生体内ではフリーの5-HTを同収する機構が発達しており, その代表的なものが血小板である. 血小板は, 動脈硬化などによる血管の損傷部位で活性化され5-HTを血中に放出する一方, 速やかにその5-HTを取り込む作用を有する. また, 血管内皮に存在するMAOは5-HTを代謝する. そのほかに, 肝臓や5-HT結合蛋白でも5-HTは回収される. 5-HT受容体サブタイプとその役割 5-HTは, 多彩な作用を有しているが, その作用を一面的, 総合的に理解することは難しいといわれている.

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