Selected Papers(内分泌領域)
ヒト多能性幹細胞から機能的な頭部プラコードへの分化誘導
Specification of functional cranial placode derivatives from human pluripotent stem cells. Dincer Z, Piao J, Niu L, et al. Cell Rep 5 : 1387-1402, 2013
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- 掲載誌
- Fluid Management Renaissance Vol.5 No.1 75-76, 2015
- 著者名
- 須賀英隆
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 腎臓
- 診療科目
- 循環器内科 / 腎臓内科
- 媒体
- Fluid Management Renaissance
「要約」ヒト胚性幹(embryonic stem;ES)細胞から頭部プラコードを誘導し,その機能性を示した論文である。プラコードとは,外胚葉由来の上皮組織で隣接する神経管と相互作用した結果,肥厚した構造を形成する組織である。鼻・耳・レンズ・口腔などのプラコードがあり,それぞれ嗅上皮・内耳・レンズ・ラトケ囊の原基になる(プラコードを説明する図として,参考文献1)のSupplementary Figure 1aを参照されたい)。本論文では,特にラトケ囊から下垂体前葉細胞への分化と機能性の確認について述べられている。ヒトES細胞を単層培養(いわゆる2D culture)下でTGF-β阻害薬とBMP4阻害薬(noggin)とで処理することにより,プラコード状態へと誘導した。引き続いてSHHシグナルを加えると,分化誘導16日後にはPITX1陽性を示す口腔外胚葉となり,そこからLHX3陽性の下垂体原基(ラトケ囊様細胞)が誘導された。分化誘導20日目にはTBX19(副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生するcorticotropeのlineageマーカーとして用いられている。文献1)のFigure 3a参照)が強陽性となり,30日目には免疫染色法により多数のACTH陽性細胞を認めた。また培養液中へのACTH分泌を確認した。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
