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M-Review

ドライアイ外来最前線

私のドライアイ診療

-南青山アイクリニック東京-

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掲載誌
Frontiers in Dry Eye Vol.15 No.1 34-35, 2020
著者名
戸田郁子
記事体裁
連載 / 施設紹介 / 抄録
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Dry Eye

私のドライアイ診療とのかかわりは,慶應大学の専修医として東京歯科大学市川総合病院に赴任し,坪田一男先生(慶應義塾大学眼科教授)とお会いしたことに始まります。当時,ドライアイは乾性角結膜炎や涙液減少症などと呼ばれ,診断法や治療も限られていましたが,米国留学を機にドライアイ診療とその研究に傾倒されるようになった坪田先生のもと,私も研究テーマの一つとして取り組むようになりました。
その後,疲れ目を訴える患者さんにドライアイの合併が多いこと,つまりドライアイでは「眼が乾く」だけでなく「目が疲れる」症状が多いことが明らかとなり,1993年に報告いたしました1)。そして,疲れ目を訴えるドライアイの患者さんのなかには,涙液分泌は正常であるのに,眼表面での涙液安定性の悪いタイプがあることに気付き,BUT短縮タイプとして1995年に報告しています2)。
このように,疲れ目を訴える患者さんで眼表面に傷がなく,涙液分泌も問題ないのにBUTが短い一群があるという知見は,その後ドライアイの概念を変えていき,現在の定義と診断基準に繋がっていったと思います。ドライアイのメカニズムがわかってくるにつれ,治療方法の開発も徐々に進み,1995年に精製ヒアルロン酸ナトリウムが登場,その後は水分,ムチンなど眼表面の不足成分を補う視点での薬剤,マイボーム腺と油層に対する治療や米国の炎症を重視する治療も加わって,選択肢はずいぶん増えていきました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Frontiers in Dry Eye2020年春号(Vol.15 No.1)

悪化すると日常生活に多大な支障を来すドライアイ。QOLが重要視される現代社会において,眼科医のみならず一般の人々の関心も高まっている中,治療薬,検査法の開発動向や診療の現状をタイムリーに紹介します。ドライアイとは何か,そのメカニズム,関連疾患などを一般の人々にも向けて分かりやすく解説しています。

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