ドライアイリサーチアワードも,今回で15回を迎え,すっかり眼科のなかでも定着してきた。そうした背景もあり,近年の応募論文のレベルは高く,論文の評価も困難となっている。そうしたなか,今年もアワード受賞者3名を決定したが,そのなかでもベストアワードに選ばれたのが,北海道大学の田川義晃先生である。
田川先生は,ドライアイでも治療に苦渋するshort BUT タイプのドライアイにおいて,その自覚症状の強さは眼表面の痛覚過敏が関連しているのではないかという,とても興味深い知見を明らかにした。Short BUTタイプのドライアイは,涙液量の低下はないのに涙液層破壊時間は短く,それでいて角結膜上皮障害はわずかか,あるいはないのに自覚症状は強いという特徴をもつ疾患群である。こうした患者は特に若年層に多く,VDTへの関連性が指摘されているものである。
田川先生は,ドライアイでも治療に苦渋するshort BUT タイプのドライアイにおいて,その自覚症状の強さは眼表面の痛覚過敏が関連しているのではないかという,とても興味深い知見を明らかにした。Short BUTタイプのドライアイは,涙液量の低下はないのに涙液層破壊時間は短く,それでいて角結膜上皮障害はわずかか,あるいはないのに自覚症状は強いという特徴をもつ疾患群である。こうした患者は特に若年層に多く,VDTへの関連性が指摘されているものである。