特集 抗血栓療法の最新の動向
特集にあたって
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Angiology Frontier Vol.12 No.3 10, 2013
- 著者名
- 野村 昌作
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 脳血管障害
- 診療科目
- 脳神経外科 / 老年科 / 心臓血管外科 / 神経内科 / 循環器内科 / 一般内科
- 媒体
- Angiology Frontier
『Angiology Frontier』のVol.12 No.3をお届けします. 今回の特集のテーマとしては, 「抗血栓療法の最新の動向」を取り上げさせて頂きました. 食生活の欧米化は, 近年のわが国における生活習慣病増加の大きな要因の1つとなりました. それに伴って, アテローム性動脈血栓症や深部静脈血栓症の頻度が欧米の先進国並みに急増し, 今や中高年のみならず, 若年者に対してもその対策の必要性が叫ばれているのが現状です. この事態を乗り切るために最も重要なのは, いうまでもなく抗血栓療法です. 本特集は, 抗血栓療法の最新の動向を中心に紹介されるものであり, いずれも興味深いレビューばかりであります. まず, 東海大学の後藤先生には, 抗血栓療法Up-To Dateとして大規模臨床試験と最新のエビデンスについて概説して頂きました. 続いて埼玉医科大学国際医療センターの棚橋先生には, 脳卒中と抗血栓療法について紹介して頂きました. 本文にもありますように, 心原性脳塞栓症の予防に関しては, 新規経口抗凝固薬の登場によりワルファリンに代わる利便性を重視した抗凝固療法の新たな展開が示唆されています. 熊本大学の副島先生には, 循環器疾患における抗血栓療法の現状と問題点について解説して頂きました. また, 私の方からは, 新規抗トロンビン薬の実臨床における問題点について紹介させて頂き, 国立循環器病研究センターの岡田先生には新規Xa阻害薬の今後の展望について概説して頂きました. さらに, 慶應義塾大学の松原先生には, 抗血小板療法モニタリングの現状と問題点について詳細に解説して頂きました. 残念ながら, 抗血小板薬のモニタリングは研究の域を超えておらず, 日常診療で用いることができるような検査プロトコールの早急の確立が必要であると考えられます. 最後に大和病院の谷浦先生から, 近年様々な疾患において展開されている地域医療連携の観点からみた抗血栓療法という切り口で纏めて頂きました. 各先生方の御協力により, 豊富な内容の仕上がりになったと確信しております. 今回の特集が, 『Angiology Frontier』の多くの読者の方々の診療・研究のお役に立てることができれば誠に幸いであります.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
