「Summary」抗血栓療法は, 虚血性脳卒中の急性期, 慢性期が対象となる. 脳梗塞発症4,5時間以内の超急性期では, 遺伝子組み換え組織型プラスミノゲンアクチベータ(rt-PA)の静注療法が適応となる. 適応とならない症例, あるいはrt-PA静注療法施行後24時間以降では, 臨床病型に基づき抗血小板療法または抗凝固療法が行われる. アテローム血栓性脳梗塞ではアルガトロバンまたはオザグレル, ラクナ梗塞ではオザグレルが静脈内投与される. 心原性脳塞栓症ではヘパリン, ワルファリン, 非弁膜症性心房細動が原因の場合は新規経口抗凝固薬(ダビガトラン, リバーロキサバン, アピキサバン)も適応となる. また, アスピリンは非心原性脳梗塞の急性期から投与される. 慢性期では, 再発予防を目的に非心原性脳梗塞では抗血小板薬(アスピリン, クロピドグレル, シロスタゾール)が適応となる. 心原性脳塞栓症の再発予防にはワルファリン, 新規経口抗凝固薬が投与される.