「Summary」抗血栓療法は, 虚血性脳卒中の急性期, 慢性期が対象となる. 脳梗塞発症4,5時間以内の超急性期では, 遺伝子組み換え組織型プラスミノゲンアクチベータ(rt-PA)の静注療法が適応となる. 適応とならない症例, あるいはrt-PA静注療法施行後24時間以降では, 臨床病型に基づき抗血小板療法または抗凝固療法が行われる. アテローム血栓性脳梗塞ではアルガトロバンまたはオザグレル, ラクナ梗塞ではオザグレルが静脈内投与される. 心原性脳塞栓症ではヘパリン, ワルファリン, 非弁膜症性心房細動が原因の場合は新規経口抗凝固薬(ダビガトラン, リバーロキサバン, アピキサバン)も適応となる. また, アスピリンは非心原性脳梗塞の急性期から投与される. 慢性期では, 再発予防を目的に非心原性脳梗塞では抗血小板薬(アスピリン, クロピドグレル, シロスタゾール)が適応となる. 心原性脳塞栓症の再発予防にはワルファリン, 新規経口抗凝固薬が投与される.
特集 抗血栓療法の最新の動向
脳卒中と抗血栓療法
Stroke and antithrombotic therapy
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.12 No.3 16-21,
2013
著者名
棚橋 紀夫
記事体裁
抄録
疾患領域
脳血管障害
診療科目
神経内科
/
脳神経外科
/
放射線科
/
手術・救急
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

