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M-Review

【特集 骨代謝マーカーⅢ】

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掲載誌
THE BONE Vol.26 No.4 19, 2012
著者名
稲葉 雅章
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌 / 骨・関節
診療科目
整形外科 / リウマチ科 / 産婦人科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科
媒体
THE BONE

本号のTHE BONEでは, 「骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイドライン2012年版」が発表されたことを受け, 骨代謝マーカーを14年ぶりに特集として取り上げた. 前回の骨代謝マーカーの特集号から日時も経過し, 新規の骨代謝マーカーの登場や, その測定意義に関しても新たな観点から解析がなされている. これらの視点に立つと, 骨粗鬆症診療分野における骨代謝マーカー測定の意義はますます増大していくものと考えられる. また, 測定法に関しても, 同一の項目であっても全自動測定法の開発に伴って, 測定時間の短縮や用手法に伴って生じる測定者間による誤差の消去などが図られてきており, 測定誤差の縮小が期待される. しかし一方では, 抜き取り調査によって判明する施設間誤差や測定間誤差の問題, 測定試料としての日内変動や日間変動の問題などは存在したままであり, 測定値の解釈にあたって考慮すべき問題点についての理解が必要となる. 最近の話題としては骨粗鬆症が好発する高齢患者では, 慢性腎臓病(CKD)の罹患率が高く, 70歳代では50%以上の人が骨代謝マーカー値に影響を与えるstage3以上の重度CKDに罹患していることが判明している. したがって, 腎機能低下に影響を受ける骨代謝マーカーに関しては, 腎機能低下が個々のマーカーの測定値にどのような影響を与えるかについての知識が必要となる. また, 血清マーカーに比べて尿中マーカーでは尿中クレアチニン補正に伴い, 総じて測定間誤差が大きくなると考えられる. さらに骨代謝マーカーに加えて, 最近では骨質を反映するマーカーが取り上げられている. ガイドラインでは保険適応のあるucOCを骨マトリックス関連マーカーとして取り上げているが, 将来的な測定意義の可能性も含め骨質マーカーに関しても概説していただいた. 最後に, 将来的な骨代謝マーカー測定の可能性についても述べていただいた. 本特集はかかる観点より企画されたものである. ご多忙中にもかかわらず, 重要な新知見をわかりやすくご執筆いただいたこの分野のオピニオンリーダーの先生方に深謝するとともに, ここで述べられた骨代謝マーカーに関する知識が, 先生方の日常の骨粗鬆症診療の一助となれば幸いである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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