大腸癌治療の現在;化学療法と外科手術のコンビネーション
直腸癌術前放射線化学療法のプロトコールと治療成績
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.27 No.11 41-44, 2009
- 著者名
- 佐々木純一 / 河村裕 / 小西文雄
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 消化器内科 / 腫瘍内科 / 放射線科 / 消化器外科
- 媒体
- Pharma Medica
「はじめに」 TME(Total mesorectal excision)の導入により, それまで不良であった直腸癌の局所制御成績は格段に向上した1)2). しかしながら, 結腸癌と比較して直腸癌の局所再発率は依然として高く, 直腸癌治療において今後克服すべき課題の1つとなっている. 特に腹膜翻転部以下に位置する下部直腸癌では他の部位と比較して局所再発率が高いが, これは下部直腸が, (1)漿膜を有さないため癌が周囲に浸潤をきたしやすい, (2)中枢方向だけでなく骨盤側方へ向かうリンパ流による転移をきたしやすい, (3)骨盤という狭く限定された空間内で他の重要な機能を有する臓器と近接しているため手術による拡大切除が困難, といった特徴を有することに起因するものと考えられる. 欧米では以前より補助放射線療法が直腸癌術後の局所再発制御目的に行われてきたが, わが国では側方リンパ節郭清という独自の手術手技により欧米の補助放射線療法+TME手術と同等もしくはそれ以上の局所制御成績を残してきたという経緯があり3)-5), 放射線療法が直腸癌の標準治療となっているとはいいがたい状況である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
