全文記事
大腸癌治療の現在;化学療法と外科手術のコンビネーション
大腸癌肺転移の治療戦略
掲載誌
Pharma Medica
Vol.27 No.11 51-54,
2009
著者名
伊藤宏之
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中山治彦
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
呼吸器
/
消化器
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癌
診療科目
一般外科
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消化器内科
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腫瘍内科
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消化器外科
媒体
Pharma Medica
「I. 手術適応と術式」 大腸癌を含め, 固形癌の肺転移は血行性の遠隔転移であり, すでに全身病であることを示し, 多くの場合予後不良である. しかし例外的に, 全身に癌細胞が広がる一歩手前, 原発臓器から遊離した癌細胞が, 全身に回る前に肺に留まっている場合がある. このような状況においては, 外科的切除で治癒が期待できる可能性がある1)2). 手術適応に関しては, ThomfordのCriteria3)が有名である. (1)原発巣がコントロールできている, (2)肺の病巣は切除可能であり, かつ耐術可能である, (3)肺外病変がない, である. 転移性肺腫瘍の切除例(5,206例)を対象にしたThe International Registry for Lung Metastasesでの解析では, 完全切除例の5年全生存率(5生率)36%, 生存期間中央値(Median Survival Time;MST)は35ヵ月であった. 多変量解析では, 原発切除から肺転移までの時間(Disease Free Interval;DFI)が36ヵ月以上, 個数(単発)などが良好な予後因子としている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

