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脳血管障害とアンチエイジング

第1回 白質病変;皮質下血管性認知症,Binswanger型脳梗塞を中心に

新堂晃大冨本秀和

Anti-aging Science Vol.1 No.1, 57-62, 2009

「Abstract」白質病変は, 高血圧性の細動脈硬化に基づく慢性脳虚血が原因と考えられている. 進行すると認知症やパーキンソニズムなどの原因となるが, 全く無症候に経過することも多い. 本稿では, 白質病変の形成機転に, 血液脳関門障害やミクログリア活性化による炎症病態の関与があることを概説した. さらに, 無症候性の白質病変では, 軸索障害の出現に伴って神経ネットワーク機能が低下して有症候性となる可能性を示し, 広範白質病変を特徴とするBinswanger病患者の臨床症状が, 大脳皮質や線条体など灰白質の神経細胞の機能低下によって生じることを明らかにした. Binswanger病では降圧療法や抗血小板薬の投与が対症的に行われているが, 進展予防に有効性が確立したものはなく, 今後の課題となっている. 「はじめに」大脳白質は系統発生上ヒトで最も発達し, 成人脳の約50%の容積を占めている. 大脳白質の機能局在上の意義は, 灰白質とは異なり神経ネットワークとしての機能にある.

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