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バイオメディカルフォーラム

第24回バイオメディカルフォーラム Session 2 一般演題「救急領域におけるDIC病態と治療2」 凝固線溶系障害に対する可溶性フィブリン測定の有用性の検討

Clinical usefulness of measurement of plasma soluble fibrin levels in critical ill patients

増田崇光栗山桂一高橋宏之植木穣吉川和秀高橋正照磯谷栄二

バイオメディカル Vol.24, 16-20, 2014

【はじめに】可溶性フィブリン(Soluble Fibrin:SF)はフィブリノゲンがトロンビンにより限定分解されて生じる物質である。凝固線溶系障害時にトロンビンの生成を反映する止血系分子マーカーで生体の重症度を反映することが期待されている。今回,SFの臨床的な有用性を検討したので報告する。
【対象および方法】対象は2012年4月より2013年9月までにSF値を測定した63症例である。方法は,各症例の加療前(第0病日),加療後1,3,5,7日目の可溶性フィブリンモノマー複合体を測定および急性期DIC scoreを測定しMann Whitney U検定で有意差検定を行った。
【結果・考察】ROC曲線から,SF基準値を35μg/mLと決定した。SF高値群(SF≧35μg/mL)はSF低値群(SF≦35μg/mL)と比較し,急性期DIC scoreは有意に高値であった。SFは凝固線溶系障害の重症度マーカーとして有用である可能性を示唆した。
「キーワード」敗血症,凝固線溶系障害,可溶性フィブリン,播種性血管内凝固症候群(Disseminated Intravascular Coagulation)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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