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バイオメディカルフォーラム

Session 1「Antithrombin 何をし,どこまで行われたか?」その他 日本救急医学会前向き試験開始にいたる根拠と結果などについて

齋藤大蔵

バイオメディカル Vol.22, 41-46, 2012

「要旨」日本救急医学会DIC特別委員会は早期の治療開始を目的とした「急性期DIC診断基準」を2005年に公表したが, その検証はいまだなされていない. 第二次前向き試験では急性期DIC診断基準を満たした症例を多施設でレジストリーし, その特徴を明らかにするとともに, 各施設が任意に行った各種治療法について, その治療効果を分析した. その結果, 未分画ヘパリンを非外傷の急性期DIC症例に投与すると転帰が有意に改善していた. また, 感染症の急性期DIC症例にAT III製剤を投与すると, 転帰が改善する傾向にあった. 未分画ヘパリンはDIC症例に伝統的に用いられてきた治療薬であり, 新たな薬剤の治療効果を評価するにあたっては比較コントロールとして用いられることが多い. したがって, 日本救急医学会急性期DIC検討委員会における第三次前向き試験には, AT III製剤を用いた介入試験を行うのが適切と思料された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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