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バイオメディカルフォーラム

Session 1「Antithrombin 何をし,どこまで行われたか?」原著 DICおよび重症敗血症に対する抗凝固療法に関する現在までの海外知見

射場敏明

バイオメディカル Vol.22, 16-20, 2012

「要旨」重症敗血症に対する抗凝固療法の有効性は, 凝固異常を伴う症例において期待されている. このような症例における臨床試験についての最新のトピックスとして, (1)グローバルガイドラインで唯一推奨されていた薬剤である活性化プロテインC(APC)の販売中止, (2)遺伝子組み換えトロンボモジュリン製剤のphase II b試験での成果が挙げられる. APCに関しては, SSCG 2008において重症例以外には使用しないよう推奨されていた(Grade1). その後, 最新のphase III試験PROWESS-SHOCKで成果が得られなかったことをうけてEli-Lillyは承認の取り下げを決定したが, 「重症敗血症に抗凝固療法は無効である」との結論を出すのは適切でない. 本稿では, 最近の臨床試験結果をもとにこれらの問題について考察する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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