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肝性浮腫―病態・診断・薬物療法

(座談会)肝性浮腫治療におけるトルバプタンへの期待

福井博白木亮泉並木坂井田功

Fluid Management Renaissance Vol.4 Suppl., 6-14, 2014

国内に約27万人存在するとされる肝硬変患者の約3分の1は手足の浮腫や腹水などの体液貯留による問題を抱えている。肝硬変における体液貯留にはループ利尿薬や抗アルドステロン薬が頻用されてきたが,電解質異常や腎機能低下,治療抵抗性などの問題があり,Na利尿とは異なる機序の利尿薬が求められてきた。2013年,水利尿薬トルバプタンに肝硬変における体液貯留の適応が追加された。従来の利尿薬治療ではコントロール困難な肝性浮腫治療において,新たな選択肢としてトルバプタンに期待が集まっている。
「福井」肝硬変では門脈圧の亢進などにより難治性の腹水を呈し,その治療法として利尿薬が投与されますが,利尿薬抵抗性の症例も多くみられ,またループ利尿薬などの大量投与による予後悪化の報告もあります。このような状況のなかで,2013年に水利尿薬トルバプタンの適応症に「ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留」が追加され,肝硬変における腹水(肝性浮腫)治療においてその効果が期待されています。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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