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日本循環器学会

Sarpogrelate, a 5-HT₂ receptor blocker, have an ischemic preconditioning-like effect

(第70回記念日本循環器学会総会・学術集会ランチョンセミナー記録集)

西垣和彦

Angiology Frontier Vol.5 No.3, 74-78, 2006

座長:岐阜大学大学院医学研究科再生医療学・循環器内科学助教授 湊口信也
虚血プレコンディショニングとは 虚血プレコンディショニングとは, 心筋梗塞を生じるような長時間の危険な虚血の前に適度な短時間の虚血が先行すると, 壊死に対する耐性を心筋が獲得し, 心筋梗塞サイズが縮小する現象と定義されている. 虚血プレコンディショニングは側副血行によらない心筋細胞そのものの変化による心筋保護として注目されており, 虚血の危機に対する生理学的な防御心筋保護作用と考えられている. 最初はイヌで報告されたが, その後ウサギ, ブタ, ラット, ヒトでも同様の効果が確認されている. この効果は, 現在考えられている他のいかなる虚血心筋保護効果より強力で, 心筋梗塞サイズを3分の1-4分の1に縮小する. 虚血プレコンディショニングを最初に報告したMurryらは, 動物モデルで5分閉塞, 5分再灌流を4回繰り返し, その後, 40分あるいは3時間閉塞し, その4日後に心筋梗塞サイズを比較している. その結果, 40分閉塞した群では, コントロール群に比べ心筋梗塞サイズが約4分の1に減少したが, 3時間閉塞した群ではその効果は認められなかった.

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