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遺伝子・再生医学講座

第15回 G-CSF

高野博之小室一成

Angiology Frontier Vol.5 No.3, 51-57, 2006

「はじめに」顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony-stimulating factor ; G-CSF), マクロファージコロニー刺激因子(macrophage colony-stimulating factor ; M-CSF), 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(granulocyte-macrophage colony-stimulating factor ; GM-CSF), 幹細胞因子(stem cell factor ; SCF), エリスロポエチン(erythropoietin ; EPO)などのサイトカインは造血因子として知られており, 骨髄幹細胞の動員作用をもつことから最近では再生医療の分野でも注目されている. Orlicらはマウスの急性心筋梗塞モデルを作製後, 梗塞領域に骨髄幹細胞(Lin-c-kit+細胞)を移植してその効果を検討した1). その結果, 9日後にこの細胞は心筋細胞や血管内皮細胞, 血管平滑筋細胞に分化し, 心臓再生医療の可能性を示唆した. 一方, マウスの急性心筋梗塞モデルを用いた研究で, 造血幹細胞は心筋細胞には分化しないという結果が2つのグループから発表された2)3). 骨髄の造血幹細胞に関しては心筋細胞に分化する可能性はcontroversialであるが, 間葉系幹細胞は心筋細胞に分化するという報告もある4).

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