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特別記事

iPS細胞への期待 皮膚科領域から

黒柳能光

再生医療 Vol.7 No.2, 92-94, 2008

再生医療分野における実用化の予測方法 医療分野の進歩を予測することは極めて難しい. 予測する1つの方法として, その研究分野の専門家が, 仮説的な進歩を聞かされたときに, どれだけ驚くかにより評価できる. たとえば, 皮膚の再生医療を専門とする研究者が, 「5年以内に, 角化細胞と線維芽細胞で皮膚代替物を創成して広く臨床応用することが可能である」という話を聞いたとき, 驚きを示さなければ, 5年以内に実現可能と予測することが妥当である. 一方, 肝臓の再生医療を専門とする研究者が, 「5年以内に, 肝細胞で移植可能な肝臓を創成することが可能である」という仮説的な進歩を聞かされたとき, 「まさか!」と驚くであろう. そのような場合は, 5年以内には実現不可能と予測することが無難である. しかしながら, 「30年後には, そのような肝臓を創成することが可能である」という話を聞いたとき, 驚きを示さなければ, 30年後には実現可能と予測することが妥当である.

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