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ステムセル・エイジング

組織の老化とは?―白髪と色素幹細胞の老化

西村栄美

再生医療 Vol.6 No.4, 20-25, 2007

「はじめに」 我々は, 個体の老化を経て生命の終焉を迎える. ヒトやマウスの個体老化でみられる器質的変化として, 白髪, 脱毛, 皮膚の萎縮, 動脈硬化, 骨粗鬆症, 癌, 臓器萎縮などがあげられる. さらに, 免疫力や皮膚のバリアー機能低下, 不妊のほか腎機能, 心機能などさまざまな組織臓器の機能低下を認めるようになる1). 我々がヒトの年齢を推定する際にも毛髪や皮膚の性状に加えて脊椎の後彎などの外観をもとに判断していることが多い. 実際, 皮膚や毛髪の変化など外見上の変化は年齢との相関が大きいバイオマーカーの一つとなりうるといわれている1). これら個体の加齢に伴う変化を説明するために, さまざまな説が提唱されてきたが, なぜこういった器質的機能的変化に至るのか既存の説で統合的に理解することは困難である. 本稿で紹介する白髪という典型的な老化現象が良い例であるが, 最近, 組織幹細胞と組織老化との関連が明らかになりつつある.

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