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癌治療への再生医療の応用

運動・支持組織における悪性腫瘍切除後の再建に用いる複合再生組織の開発

星和人高戸毅

再生医療 Vol.5 No.3, 117-121, 2006

運動, 支持組織における悪性腫瘍治療の動向 運動器の代表的な悪性腫瘍である骨肉腫は未成年者が罹患することが多い. 1970年代までは患肢切断が唯一の治療であったため, 多くの症例で局所再発や肺転移をきたし, 10年生存率は20%以下と悲惨な経過をたどることが多かった. しかし, 70年から80年代にかけてアドリアマイシンやメトトレキサートの大量投与による術後化学療法が導入され, また80年代以降はシスプラチン, イホスファミドなどを併用した術前化学療法(neoadjuvant chemotherapy)も加わり, 生存率は劇的に改善した. さらに肺転移の積極的な切除も相まって, 90年代には生存率が70%を超えるようになった1). 術式もかつては患肢切断しか選択の余地がなかったが, 診断技術の向上により広範切除の範囲が適確に設定できるようになったため, 現在では患肢温存率が90%以上になった. このような骨肉腫に対する成績向上を背景に, 運動器領域の悪性腫瘍治療ではより高度な再建技術が求められるようになった. 温存患肢の再建は主に人工関節による.

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