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新技術紹介

膵β細胞増殖技術

小林直哉

再生医療 Vol.5 No.2, 93-97, 2006

健常膵島β細胞と機能的に同等なヒト由来の膵β細胞株の樹立に関する報告はこれまでない. そこで, 今回, 我々は, レトロウィルスベクターを用いることで, 初代ヒト膵島β細胞をトランスフェクションすることで, 可逆的に増殖誘導可能な可逆性不死化ヒトβ細胞クローン(NAKT-15細胞)を確立した. このベクターに含まれるサルシミアンウィルス40ラージT抗原(SV40T)およびヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)のcDNAは対になったloxP組み換え標的で挟まれているため, Cre組み換え酵素を当該細胞に発現させることでSV40TおよびhTERTを除去できる. 不死化に使用した当該遺伝子を取り除いた復帰NAKT-15細胞は, グルコースに反応してインスリンを分泌した. ストレプトゾトシンで糖尿病を誘発した重症複合免疫不全マウスに細胞を移植したところ, 血糖値は30週間以上にわたり正常値を持続した. 本稿では, こうしたヒト膵島β細胞の可逆的な増殖誘導技術について紹介する.

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