治療(インフルエンザ)
現行の抗インフルエンザ薬は鳥インフルエンザに有効か―基礎
インフルエンザ Vol.7 No.3, 51-55, 2006
A/H5N1による高病原性鳥インフルエンザは, べトナム, タイから始まって, 今では南北アメリカを残すだけの大きな流行となっている. ヒトでの報告も増加し患者の半数が死亡する状況は依然として続いてはいるが, ヒト-ヒト感染が容易に起こらずパンデミックヘと発展はしていない. この状況で, 抗インフルエンザウイルス薬が鳥インフルエンザに有効かの議論は大切ではあるが, 既存の薬剤と関連した耐性株増加と新たな問題が発生している. 新型インフルエンザ発生時の抗ウイルス薬の選択と使用法に関連し, 薬剤感受性や耐性株発生の状況を常にモニタリングする必要性は大きくなっている.
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