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血管とメタボリック調節との接点

アンジオポエチン様増殖因子(AGF)による代謝と血管新生の制御

尾池雄一

血管医学 Vol.8 No.1, 63-69, 2007

近年, 動脈硬化性疾患発症の基盤となる病態として, 肥満インスリン抵抗性, 糖代謝異常, 脂質代謝異常, 高血圧などが集積するメタボリックシンドロームが注目されている. 特に, 診断, 治療においては, 内臓脂肪に過剰に脂質が蓄積される, いわゆる内臓肥満, さらにはその脂肪組織から分泌され, アディポサイトカインと総称される生理活性因子が注目されている. これらアディポサイトカインの中には, 従来血管新生因子として知られていたものがあり, また逆に, 代謝調節因子の中にも血管新生制御作用を示すものがあることがわかってきた. 最近, 脂肪組織内の血管新生制御による肥満治療の可能性も提唱されており, 肥満病態における血管の役割を明らかにすることの重要性が示唆されている. 本稿では, われわれが同定した代謝調節作用と血管新生作用を有するアンジオポエチン様増殖因子(AGF/Angptl6)の生物学的作用と肥満との連関を中心に, アンジオポエチン様因子(Angptl)ファミリーによる代謝と血管新生の制御について, 最近の知見を概説する.

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