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膵癌対策最前線

第2回 膵癌細胞の悪性度の解明と新たな治療法開発の試み

砂村眞琴浅野武彦堀井明

Frontiers in Gastroenterology Vol.14 No.1, 39-48, 2009

「はじめに」 国立がんセンターの統計によると(http://ganjoho.ncc.go.jp/professional/statistics/statistics.html), 全癌では最近25年間での発生率が1.3倍増であるのに対し死亡率が0.96倍と死亡率の減少がみられる. しかしながら膵癌は発生率, 死亡率が, ともに1.5倍に増加している. 膵癌対策はいまだ満足できる結果が得られていないことがうかがわれる. 膵癌研究の目標は, 膵癌患者の予後を改善させることにあり, そのための方法の開発, あるいは, 目標達成に寄与でき得る情報を明らかにすることが重要である. 新たな治療法の開発に向けて, 膵癌の細胞生物学的な個性を解明する取り組みが必要であり, 基礎研究の成果を臨床応用するための橋渡しとなるトランスレーショナル研究へと発展させなければならない. 本稿では, (1)細胞生物学的にみた膵癌の個性, (2)テーラーメード療法へ向けたトランスレーショナルリサーチ, (3)新たな標的化抗原の探索, について述べる.

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