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誌上ディベート

日本人のBarrett食道:前癌病変としてフォローアップすべきか

天野祐二三輪洋人幕内博康

Frontiers in Gastroenterology Vol.13 No.4, 17-29, 2008

「前癌病変としてフォローアップするとする立場から」「はじめに」Barrett食道を発生母地とするBarrett腺癌の発症率は, 欧米において最近30年で約6倍の増加を示し, 現在最も増加率の高い癌となっている. Barrett食道からのBarrett腺癌発生は年率約0.5%ときわめて高い数値を示し, 米国白人男性においては, 全食道癌症例のうち, 腺癌症例の占める割合はついに扁平上皮癌のそれを超えて約60%に達している. さらに5年生存率が10~20%と予後不良であるため, その対策が大きな社会的医療問題となっている. Barrett腺癌の発生母地となるBarrett食道の発生は胃食道逆流症, 特に逆流性食道炎と深く関連することが明らかであるが, 近年わが国においてこの逆流性食道炎が増加しているといわれる. その結果, わが国でもBarrett食道さらにはBarrett腺癌の増加が危惧されており, 現段階で何らかの対策を講じることは決して時期尚早ではないと推察する.

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