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誌上ディベート

転移性肝癌

椎名秀一朗居村暁島田光生池上徹森根裕二金村普史市田隆文

Frontiers in Gastroenterology Vol.13 No.1, 17-34, 2008

ラジオ波焼灼術を推進する立場から 肝転移治療の第一選択は肝切除とされてきた. しかし, 肝転移では, 予後が原発癌の生物学的態度や肝内外の病変の状態にも規定され, 切除対象となるのは10~30%しかない. また, 転移が原発巣切除後短期間で発見された患者や高齢者などでは切除を希望しない場合も多い. ラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation:RFA)は, 肝細胞癌治療に広く用いられてきたが1)2), 適切に行われれば低侵襲にもかかわらず根治性のある治療である. 熱で腫瘍組織を壊死させるため, 肝転移でも確実に抗腫瘍効果が得られる. 今回は, 症例数の多い大腸癌肝転移および胃癌肝転移におけるわれわれのRFAの治療成績をお示しし, RFAを推進する立場から議論したい. 対象および方法 われわれは延べ3,844名の肝腫瘍にRFAを実施した. ただし同じ患者が再発して何度もRFAを受けている場合もあるため, 実際の患者数では1,786名である. このうち, 転移性肝癌の患者は156名(8.7%)である. 原発巣の内訳は大腸癌96例, 胃癌16例, 乳癌15例, 食道癌4例, その他25例である.

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