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侵襲をめぐるQ&A

(生体影響因子)Q HMGB1の臨床的意義について教えて下さい

吉川貴久須田康一竹内裕也北川雄光

Surgery Frontier Vol.15 No.4, 121-123, 2008

A「はじめに」high-mobility-group box chromosomal protein 1(HMGB1)はすべての細胞に存在する分子量約30kDaの蛋白質で非ヒストン核内蛋白として, 転写制御やヌクレオソームの構造維持に重要な役割を果たしている1). さらに, 単球や樹状細胞などの免疫担当細胞ではHMGB1が能動的に分泌されることが知られている. 1999年Wangらはマウスにlipopolysaccharide(LPS)を投与した際に, 腫瘍壊死因子(TNF)-αやIL-1βなどの炎症性サイトカインが投与1~2時間後に急激に上昇するのに対し, HMGB1は投与9~32時間後から数日間にわたって上昇すること, HMGB1自体に細胞傷害性があること, 抗HMGB1抗体投与によりLPS投与によって誘発される敗血症の病態を改善できることを明らかにし, HMGB1のlate phase mediatorとしての重要性を報告した2). また, 敗血症患者では血清HMGB1濃度が高値を示すこと, 死亡例では生存例と比較して有意に血清HMGB1濃度が高値を示すことを報告し, 敗血症の重症度と血清HMGB1濃度の関連性を指摘した.

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