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侵襲をめぐるQ&A

(刺激伝達系)Q PI3K/Aktの機能と癌治療への応用について教えて下さい

沖英次徳永えり子吉田倫太郎塩谷聡子掛地吉弘前原喜彦

Surgery Frontier Vol.15 No.2, 88-90, 2008

A「はじめに」PI3K/AKTシグナル伝達経路は, 成長因子のリン酸化シグナルを細胞内に伝達し, 細胞の増殖や浸潤, 抗アポトーシス作用にかかわっている. 多くの癌でこの経路が持続的に活性化しており, 癌治療の分子標的として有用であると考えられている. PI3K/AKTシグナル伝達経路の概要(図1)PI3K/AKTシグナル伝達経路は, MAPK系シグナル伝達とともに, 成長因子のリガンドからのシグナルを細胞内に伝える最も重要な経路である. PI3Kは, 調節機能をもつp85と触媒機能をもつp110の2つのサブユニットからなり, IGF-1R, HER2/Neu, VEGF-R, PDGF-Rなどの細胞表面チロシンキナーゼレセプターからのシグナルにより活性化される. p110サブユニットはPIP2(phosphatidylinositol 4,5-bisphosphate)をリン酸化してPIP3(phosphatidylinositol(3, 4, 5)-trisphosphate)を形成し, AKTを膜にリクルートしてこれをリン酸化する.

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