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知っておきたい悪性中皮腫

悪性中皮腫の画像診断

加藤勝也岸本卓巳玄馬顕一金澤右

Surgery Frontier Vol.15 No.2, 28-33, 2008

Summary 悪性中皮腫の画像診断は基本的には癌性胸膜炎・癌性腹膜炎と同様であり, 胸腹水の貯留, 胸膜・腹膜の不整肥厚や腫瘤形成が画像所見の主体である. 悪性胸膜中皮腫の初期像は胸水貯留とごく軽度の胸膜不整であり, 時には診断後に振り返って見直してみても, 画像上明らかな不整を認めない症例も存在する. このような症例は画像診断の限界ではあるが, 予後不良とされる胸膜中皮腫の予後向上のためには, このような早期の段階で悪性胸膜中皮腫を診断することが必要と考える. そのため原因不明の胸水が続く症例では, アスベスト曝露の指標となる胸膜プラークの有無と縦隔側胸膜をはじめとして軽度の胸膜不整に注意した上で, 積極的に胸腔鏡下胸膜生検の施行も検討すべきと考える. また, 悪性中皮腫の確定診断は画像のみでは不可能であり, 近年の救済制度認定のためにも免疫染色を含めた病理診断が必須であることにも留意しておく必要がある.

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