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鏡視下手術―手術侵襲評価と周術期管理―

鏡視下手術―転移に対する影響とそのメカニズム―

石田秀行横山勝村田宣夫

Surgery Frontier Vol.15 No.1, 18-25, 2008

「Summary」内視鏡外科(腹腔鏡手術)の低侵襲性は, 術後の細胞性免疫能の低下を抑制することで悪性腫瘍の転移抑制に有利に働くと考えられる. 実際, 臨床の場では, 腹腔鏡手術の方が従来の開腹術より転移を促進させることは知られていない. 一方, 腹腔鏡手術が悪性腫瘍の増殖・進展・転移に与える影響について, 数多くの基礎的研究が行われている. 炭酸ガス気腹が創部転移, 腹膜播種, 肺転移, 肝転移などに与える影響については, おおむね腹腔鏡手術の方が開腹術より転移が少ないという実験結果が多いが, 肝転移については腹腔鏡手術と開腹術が同等あるいは腹腔鏡の方が促進するとする報告が多い. そのメカニズムとして, 気腹による肝(門脈)血流の低下や肝内門脈系の微小循環の障害, フリーラジカルの産生などが直接あるいは間接的に影響していることが考えられる. 悪性腫瘍に対する安全な内視鏡外科手術の普及には, 内視鏡外科腫瘍学を十分に理解することが重要である.

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