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DIC―新しい診断基準とトピックス―

Ⅱ.DICの治療とそのトピックス ダナパロイドナトリウム

前川実生朝倉英策

Surgery Frontier Vol.14 No.3, 51-56, 2007

ダナパロイドナトリウムは, わが国ではDICの治療薬として知られており, アンチトロンビン(AT)と結合することでATの抗凝固活性を高め, 活性型第X因子(Xa)やトロンビンを抑制する働きを有している. 他のヘパリン類と異なり, 抗Xa活性が非常に高いが抗トロンビン活性は弱いため, 出血の副作用が少ないと期待されている. また, 血中半減期が約20時間と長いため, 持続点滴を必要としない点も特徴である. 慢性DICのほか, 日本ではいまだ保険適応は得られていないが, 抗リン脂質抗体症候群の習慣性流産や, 術後DVT予防などに対してもよい適応ではないかと期待されており, 今後の発展が望まれている. また, 本剤は血管内皮からプロスタサイクリン(PGI2)の分泌を促進させることが知られており, 抗凝固作用だけでなく抗炎症作用をも併せもつ薬剤である.

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