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侵襲をめぐるQ&A

(増殖因子)Q 血管新生にかかわる増殖因子にはどのようなものがあり,どのような機能を果たしているのですか?

高橋豊

Surgery Frontier Vol.14 No.2, 106-108, 2007

A はじめに 腫瘍が1~2mm以上の大きさになるためには, 血管新生が不可欠である1). また, 血管新生は, 増殖ばかりではなく, 転移を促す作用もあると報告されている2). 血管新生は, 一般に腫瘍が血管新生因子を産生し, これが腫瘍周囲の血管内皮細胞を増殖させ, 腫瘍の増殖, 転移を促進する. また, 腫瘍の周囲のマクロファージなどの浸潤細胞からも血管新生因子が産生され, これが相補的, 相乗的に作用する. 血管新生のプロセスは, 分子生物学的側面から(1)癌細胞や周囲の間質から血管新生因子が産生され, 癌周囲の血管内皮細胞上に存在するそれらの因子のレセプターと結合する, (2)血管内皮細胞が基底膜を分解する, (3)遊走する, (4)増殖する, (5)管腔を形成するなどの多くのステップから構成されていると考えられている(図1).

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