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What's New in SURGERY FRONTIER

第51回がんのエピジェネティクスの新知見 DNAメチル化の網羅的解析と新規癌関連遺伝子の同定

中川貴之稲澤譲治

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 75-79, 2006

エピジェネティックな転写制御には, DNAメチル化やヒストンのアセチル化, メチル化などの翻訳後修飾, さらに, クロマチン制御因子, 転写調節因子などが互いに密接に関与している(図1). 特に癌において, プロモーター領域に存在するCG配列に富んだ領域(CpGアイランド)のDNA異常メチル化による癌抑制遺伝子の発現抑制が, 癌の発生や進展に関与することが知られている1)2). したがって, 癌における異常なDNAメチル化領域の探索は, 新たな癌抑制遺伝子の同定の糸口となる. さらに, DNAメチル化阻害剤によるメチル化標的遺伝子の発現回復が癌の増殖抑制を引き起こすことから, 癌の治療薬を開発する上でも重要な標的であると考えられ, この領域で抗癌剤の開発, 研究が精力的に行われている. 本稿では, 現在行われているさまざまなDNAメチル化の網羅的なスクリーニング法を紹介するとともに, われわれの研究室で行っている, 癌特異的なメチル化領域のスクリーニングから新規癌関連遺伝子の同定までのアプローチについて紹介する.

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